2007年10月号 ムジカノーヴァ 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝
について)
東京芸大を経て、マンハイム音楽大学大学院ピアノデュオ科を最優秀で修了し、その後もコンクール入賞歴を持つという、藤井と白水のデュオリサイタルを聴く。前半は唯一の連弾で、シューベルト・・・、以後すべて2台ピアノで、ブラームス・・・とショスタコーヴィチ・・・。後半はストラヴィンスキー・・・、尾高尚忠・・・。
連弾と2台ピアノでは、まったく印象を異にしたが、非常に高い演奏技術とアンサンブル力により、バランスの取れた質の高い演奏を聴かせてくれた。・・・
2台のピアノによるブラームスでは、おおらかさ、響きの厚みがブラームスらしさに繋がっていた。音色的にも同質で、一体化することは、彼らにとってはたやすいことなのかもしれないが、これだけ音楽の方向性をそろえられるデュオをそうそう見かけない。ショスタコーヴィチは、冷静に全体の構成をデザインし、エネルギーの放出についてさえ適度な制御がなされ、統一感のあるすっきりした印象だった。ストラヴィンスキーは、刻みの音の同質性とアンサンブルのレベルの高さに驚愕を覚えた。これからが楽しみなペアである。[伴
玲児氏]
2007年9月号 音楽の友 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
すでに独奏者としても着実に評価を得てきた藤井隆史と白水芳枝が、デュオを組んだのは2004年のこと。その後、明確な意思と理念のもとに活動を重ねているのは注目されよう。今回のプログラムは、シューベルト・・・とブラームス・・・、ショスタコーヴィチ・・・とストラヴィンスキー・・・、尾高尚忠・・・という意欲的なものだ。
ピアノ・デュオには、インティメイトな遊びと思われる正確もみられるが、かれらの演奏には、技巧的な適応力の高さとともに、音色的にもあい通ずるものがあるという強みもある。しかも、基本的にすべてのレパートリーを暗譜で演奏するという姿勢が、アンサンブルとしての精度をも高めている。このジャンルでの今後への期待は大きいといえよう。[藤田由之氏]
2007年9月号 音楽現代 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
共に優れたピアニストでもある藤井隆史と白水芳枝がピアノデュオを組み、意欲的なプロによるリサイタルを開いた。まずは連弾作品で、シューベルト・・・。ソナタも含め、シューベルトのピアノ作品の中でも屈指の傑作に実に真摯に取り組み、間然することのない見事さ。決してセンチメンタルにはならずに痛切な悲しみがひしひしと伝わってきた。苦悶の大伽藍のような第2部分、死の舞踏のようなスケルツォ部分、最後の対位法的部分も重厚で力強い。以降は全て2台ピアノ作品で、ブラームス・・・は一転、シンフォニックで開放的にのびのびとピアノが鳴らされ、二人の息もピタリ。続くショスタコーヴィチ・・・も轟然たる強奏とこの作曲家一流の諧謔の対比が素晴らしい。
後半のストラヴィンスキー・・・も雄弁で緊張感に満ちた鮮烈な名演となり、最後は尾高尚忠・・・。[浅岡弘和氏]
2007年7月号 ピアノの本 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「ヤマハグランドピアノCシリーズ新商品内覧会
藤井隆史・白水芳枝両氏による記念コンサート開催」
多くのピアニストや指導者から学習者まで、幅広いご愛用者の方々から高い評価をいただいてきたヤマハグランドピアノCシリーズ。発売40周年を迎えたこの六月、ピアノづくりの原点に立ち、弾き手の思いを余すことなく表現するために、細部にわたり丹念に磨き上げた新しいCシリーズが誕生しました。・・・
その発売を記念して、・・・出演したのは、世界各地での国際コンクールで上位入賞を果たし、七年半に及ぶドイツ留学から昨年帰国して、旺盛な演奏活動を展開中の新鋭ピアノデュオ、藤井隆史・白水芳枝・・・。
新発売のC6により、お二人の四手連弾・・・ソロ・・・、そして最後にC6Aとの二台ピアノ・・・を、息のあった熱演で披露し、会場から大きな拍手が送られました。
演奏後、新Cシリーズのグランドピアノについて、お二人は「自宅でもCシリーズを愛用しています。今回弾いた新しいC6はソロで弾いても、四手連弾で鍵盤全体を使って弾いても、また二台でアンサンブルしても、演奏家の芸術表現を求めるさまざまな要求に悉く応えてくれました」(藤井氏)、「一日弾き込んだだけで、高音から低音までいっそう音色の味わい深さが増し、弾き込むほどに可能性の増すピアノだと思います。小さなお子さんでも、曲調に合わせて多様な音色表現が可能なので、レッスンや練習用にもふさわしいピアノといえますね」と、共々に高い評価を与えてくださいました。
2007年6月1日 日本経済新聞 紙 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「藤井隆史と白水芳枝 ピアノデュオでデビュー演奏会」
ともに東京芸大を卒業後、独マンハイム音大へ留学したピアニスト、藤井隆史と白水芳枝によるデュオが27日、上野の東京文化会館小ホールで日本における正式デビュー演奏会に臨む。ソロとしてはそれぞれ、同ホールでリサイタルを行った実績があるが、昨年秋に帰国した後はマンハイムで2004年に始めたデュオ活動も積極化させてきた。「2台ピアノだけでなく1台4手の連弾でも互いがソロの力量を十分に備えつつ、対等の音楽をつくり、聴き応えのある演奏を目指したい」という。「自己紹介を兼ねて選んだ」曲目はシューベルト「幻想曲」、ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」、ショスタコーヴィッチ「コンチェルティーノ」、ストラヴィンスキー「2台のピアノのための協奏曲」、尾高尚忠「みだれ」と幅広い。ミリオンコンサート協会・・・。
2007年6月号 レッスンの友 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
ピアノ・デュオの藤井隆史と白水芳枝がリサイタルを行う。
この2人については、 インタビュー記事(こちら)をお読みいただければお分かりのように、デュオ曲を演奏するときでも、楽譜がなければ演奏不可能な現代曲のようなもの以外は暗譜するという。自分のパートだけでなく両方とも覚えるわけだから、記憶力はもとより、お互いに非常に深く信頼し合っているということだろう。どんなパフォーマンスを聴かせてくれるか、楽しみである。
2007年6月号 ムジカノーヴァ 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「真剣勝負の舞台を聴いてください」
共に東京藝術大学卒業後ドイツ・マンハイム音楽大学大学院を修了、ドイツ国家演奏家資格をいただき、その後ドイツ等で帰国の4日前まで演奏活動を行い、昨年10月末に約7年半のドイツでの生活を終え帰国いたしました。
2005年に東京文化会館にてそれぞれ日本演奏連盟主催によるソロリサイタルをさせていただき、その時からの“東京でのピアノデュオの正式なデビューは東京文化会館で!”という願いが叶い、偶然にも藤井の誕生日にリサイタルを行う運びとなりました。プログラムも1台4手連弾および2台ピアノの壮大なレパートリーの中から、ドイツにいた頃から勉強し続け、さまざまな国でも演奏し、多くの想いが詰まっている作品を中心に、今私たちが皆様に聴いていただきたい作品で構成いたしました。
周りの方々に感謝しながら、音楽と真摯に向かい合い、偉大な作曲家が遺してくださった作品を私たちの言葉で表現し、夢、希望、さまざまな色、香り、感情に満ちた一晩になるよう、ステージ上では私達もその時を存分に楽しみたいと思っております。私達の真剣勝負の舞台を、一人でも多くの方に聴いていただければ幸いです。
2007年6月号 音楽現代 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「プレビュー・インタビュー」 (訊き手:菅野泰彦氏)
――ドイツにはどれくらい留学していらっしゃったんですか。
藤井 マンハイムに99年から7年半おりました。
白水 私はその1年後の入学です。
――デュオを組むようになったきっかけをお話下さい。
白水 彼もですけど、ロベルト・ベンツ先生のもとでずっと勉強していて、それでソリスト課程が終わったときに、ベンツ先生から学べることはまだあるんじゃないかと二人とも思いまして。それから、室内楽のパウル・ダン先生のレッスンも受けられると知ったんです。
藤井 それでピアノ・デュオ科を選んだことがデュオを組むきっかけです。
白水 ドイツではピアノ・デュオは盛んですけれど、学校で勉強できるのはマンハイムとミュンヘンとロストックしかないんです。
――ベンツさんはどんな先生でしたか。
藤井 音楽に対しての責任感があり、音に対しても、すごく厳しい。でも根本は温かい先生です。
白水 音楽や楽譜に対してものすごく愛をもっていらっしゃって、それでいて勉強するときの真剣さはすごい。一個の音をいい加減にすると絶対に崩れるのだと教わりました。
――ダンさんはどうでしたか。
白水 明るい先生です。音楽に対しては、湧き上がる歓びがあります。
――デュオの難しさはどんなところでしょう?
藤井 どこで2台ピアノを練習するかというのが最大の問題で、僕らはありがたいことにグランド・ピアノ2台を置いて練習できる住居が見つかりまして。
白水 幸せだなぁって思います。
――デュオの楽しみは?
藤井 デュオは1と1がぶつかって、2になるのじゃなくて、4倍にも10倍にもなって、広がりを感じる瞬間があるんです。
白水 音色も一色じゃないですし。連弾では1台のピアノをフルに使うので、迫力が出ます。
――今回のプログラムの意図は?
白水 私たちがどうしても弾きたい曲を集めました。前半がドイツもの、真ん中が偶然ロシア系で、最後は尾高さんの華やかな曲です。
――どの曲でも藤井さんがプリモなんですか。
白水 時代が古いものは私がプリモを弾きます。
藤井 彼女は女性らしいしっとりとした音楽が出せるタイプなんです。
白水 おそらく曲が出来た背景、シューベルトもモーツァルトもセコンドで、プリモは彼らの生徒だったり、あるいは女性が弾くという前提で作られたと思うんです。そういう時に私がプリモを弾いています。今回はシューベルトの連弾曲も弾きます。
藤井 このシューベルトの《ファンタジー》は四つの手が全然違うことをするのですが、どう聴いても「一つの音楽」なんですね。
白水 現代ものは華やかさも必要だと思うので、たいてい彼がプリモを弾きます。
――ドイツではデュオが盛んだということですが。
藤井 ドイツ人の友達は、みんな友達同士でやっていましたよ。
白水 ドイツでは兄弟でピアノを習っていると、必ず連弾で上達していくんです。あるイタリア人のデュオに「ずっとデュオをやっているの?」と聞くと、「そりゃあそうよ、家には1台しかピアノがないから」と返ってきました。
――リサイタルに向けて一言お願いします。
白水 憧れの舞台ですから、一曲一曲、一つ一つの音を考えて弾いているので、そんなところまで聴いて頂けたら嬉しいですね。
藤井 デュオを専門に勉強している人が弾くピアノ・デュオに興味をもって聴いていただけたら一番です。
2006年12月5日 朝日新聞 紙 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
戦後に作曲された現代音楽の演奏を競う「現代音楽演奏コンクール“競楽Z”」(日本現代音楽協会、朝日新聞社主催)の本選が3日、東京都渋谷区のホールで開かれた。
予選を勝ち抜いた8人と1グループが演奏。・・・2位は「ピアノデュオ藤井隆史&白水芳枝」・・・が選ばれた。
2006年10月23日 Rheinpfalz紙 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝
について)
「音の魔法」
ドイツ国立マンハイム音楽大学の奨学生として芸術家育成課程を修了したピアノデュオ藤井隆史&白水芳枝は傑出した芸術家である。彼らがドイツ各地で大成功を収めたことに疑いの余地はない。
・・・おそらく・・・今日すでにこのデュオが、このジャンルにおいて世界で注目される存在であると言っても決して過言ではない。ハック美術館での演奏は、このことをあらためて証明した。
三善晃「音の手帳」は、ドビュッシーの様式感を引き継いでいて、まるで蜘蛛の巣のごとく精確に造りだされた音楽は、愉快で機知に富んでいた。ベネット「カプリッチョ」ではさらに昇華し、二人は聴衆を、クリスタルの響きのプリズムと、繊細で魅惑的な世界の奥深くへと誘った。精密であり音楽的であるこの無調音楽は、リズムが華やかに絡み合い、細やかでありながら猛烈なスピードで表現された。
一台四手のピアノデュオの現代音楽作品の中でも名作の一つに数えられるクラム「マクロコスモスW」、その内の二曲が演奏された。この日本人デュオは、鍵盤から、そしてピアノの内側から、変化に富んだ音の可能性を見事に惹き出した。弦が弾かれ、打ち鳴らされ、ときに鎮められた。ある時は打奏的な技能で、またある時は魅惑的な音の神秘を醸し出した。ハープの音色のような異国情緒に彩られたメロディー。繊細にまばらに、はたまた非現実的なまでの反響。
続いて、白水芳枝&藤井隆史は、ブラームス「シューマンの主題による変奏曲」で最も純粋な詩を披露した。静かで心に深く染み渡る調べで始まり、その繊細で研ぎ澄まされた音色は、色鮮やかな変奏へと導かれた。二人の表現と音の形成は素晴らしく統一され、響き渡った。観る者も聴く者も完全に魅惑されていたのと同様、演奏者もこの響きの中に身をゆだね、完全に一体化していた。叙情的な優しい感性と崇高な着想が絶えず表現され、詩われた。
このピアノデュオがもつ無類の音楽的センスは、最後のラヴェル「スペイン狂詩曲」で完全に聴衆を魅了し、イベリアのあらゆる魔法が彼らを虜にした。始まりでの宵闇の呪文が、聴衆に音の魔法をかけ、深遠なる神秘へと誘う。その傍らには、優雅に舞う“マラゲーニャ”と熱情に燃える“ハバネラ”。そうして、この感性の祭典は、神秘的な光と煌きに揺れ動く“フェリア”で幕をおろした。その超人的な技巧は、輝くアラベスクとどよめく熱狂の渦のなかで、興奮冷めやらぬ聴衆とともに踊り続けた。
2006年9月5日 Frankenthaler 紙 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
・・・日本人ピアノデュオ藤井隆史&白水芳枝の輝ける響きが、完璧なテクニックと、満ち溢れる感情の結晶を伴って、ディルムシュタインの城内に燦々と輝いた。それは細かな響きに至るまで、寸分の狂いもなかった。
・・・モーツァルトの・・・このソナタに、軽やかな響きという魔法をかけ、第1楽章では、彼のユーモア溢れる音楽が生き生きと表現された。第2楽章の歌うような旋律では、その夢幻的な装いの中に多彩な情緒が見受けられ、第3楽章では、テーマが楽しく足並みを揃える様を垣間見ることができた。全てが美しく際立ち、技術的にも完璧に披露された。
聴衆は、ブラームスのシューマンの主題による変奏曲に多大な期待を寄せた。シューマンとブラームス・・・傑出した特徴を持つ両者による作品をこれほどまでに正確に、しかも一つの作品の中で的確に再現することができるのは、この二人の日本人芸術家の他にはいない。
繊細で細分化された主題が素晴らしく表現され、第一バリエーションは、まるでシューマン本人が弾いているかのようであった。バステノールは哀調を帯び、それでいて決して無機質ではなく、少しずつ激しく劇的に発展し、バリエーションからバリエーションへと次々に色彩豊かなハーモニーを生み、その構成はますます濃密な展開を見せた。・・・ピアノからフォルティッシモまでが、細部に至って寸分の狂いもなく,
それぞれの副旋律までもが美しく際立っていた。多彩な響きの美しさと、豊かで深い感性が表現され、徐々に主題から遠ざかったかと思うと、最後には再び近づいた。
さらに感情が高揚する終盤では聴衆たちはみな強烈な感銘を受け、そのため、最後にもう一度鳴り響いた主題に、ほとんど我を忘れてしまうほどであった。あらゆる面で技術的に完璧であり、全てが暗譜で演奏される。このデュオの素晴らしい演奏に多大な拍手が送られるのは当然の成り行きである。
非常に陰鬱でさえあるシューベルトの幻想曲では、唯一、痛みと絶望が表現され、もう一つ別の感情的な世界を垣間見せた。その場を支配していた劇的な緊張が、民謡的な主題と旋律とのコントラストを見事に表現した。クラシック時代を思わせるパッセージは、感情の円舞のなかへと組織的に組み込まれ、作品に独特の印象を与えた。
ここでは歌うようなピアノの音色が魂を揺さぶり、緊迫したインターバルを含みながら、感情の高揚をもたらした。演奏していたのが二人の人間であるなどと、誰が思っただろうか。白水芳枝と藤井隆史が織りなす響きは、完全に一つになっていた。
この二人の芸術家が、ロマン主義以外の世界をも素晴らしく表現できることは、民衆主義の音楽でありながら、非常に名人的な技巧を必要とするドヴォルザークの作品の演奏から明らかになった。快活さ、愉快さ、陽気さ、そして名人的技巧、これらはこの律動的な音楽に内在する特徴である。
ロマン主義音楽が、聴衆の心を掴んでやまないうちに、彼らはラヴェルの調べによって、また新しい音楽的な次元を証明してみせた。そしてこの音色が、その夕べをさらにかけがえのないものにした。
2006年4月号ぶらあぼ 誌 (ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝
について)
「今月の注目公演」
・・・東京藝大、ドイツ国立マンハイム音大を卒業、・・・デュオを結成したのは2004年だが、各地のコンクールで大きな成果を上げ、05年からヨーロッパで活動を開始。新しい世代の大型デュオの誕生だ。
2006年3月17日 八千代よみうり 紙 (藤井隆史 について)
「新進気鋭の4人が競演」
ピアニスト・藤井隆史さん
・・・国際的に活躍を続けており、新聞各紙でも絶賛される才気あふれる演奏家。現在はドイツ在住。演奏会では八千代にクラシック音楽の本場ドイツの風を運んでくれる。
「八千代での演奏会は久しぶり。世界中どこであれベストを尽くして演奏し、音楽と皆様の呼吸が素晴らしい時間を創造してくれるようにと願っています。今回は地元での演奏会、なおさら楽しみです!」
2006年3月12日 Rhein-Neckar-Zeitung紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「デュオ芸術の運命の瞬間(とき)」
ピアノデュオ藤井隆史と白水芳枝は、ホール全体を熱狂の渦に包み込んだ。
・・・この夜、日本人の若きピアノデュオが演奏を任されていた。・・・二人による四手演奏は、悠然としていて全くの不安を感じさせない。安心や心の統一が実現され・・・二人の息はぴったりと一致していた。
今日、このデュオが、四手のジャンルでは世界でも充分通用すると考えるのは、決して誇張ではない。聴衆はこの日、デュオ芸術の歴史的な一瞬をその耳に刻み込むこととなった。
優美さ、深い感性、魂の与えられた叙情性、繊細に構成された名人的な技巧。シューベルト・・・において、これらの見事な調和を聴くことが出来た。彼らは素晴らしく絶品の音色を駆使して、精選された技術で極上の詩を表現した。
二人は身体の動きまでもが一体となり、その表現力と音の形成力に素晴らしい才能を示した。−本当に、彼らがその響きと完璧に融合する様は、聴き入るうちにうっとりと見とれてしまうほどであった。
詩的表現の豊かさにおいて、彼女、芳枝は際立った感性があり、彼、隆史には弾けるような陽気な表現において、卓越した天分が備わっている。その特色に応じて、時には彼女が、時には彼が、プリモパートを演奏した。
レーガー「6つのブルレスケ」での、ほとばしる感情、沸き立つような面白さ、そして喜びに満ち溢れた表現。火花が飛び散る花火のように、力強い色彩とポイントを抑えた際立つユーモアを名人的に演出し、6曲目の“大変生き生きと、めいっぱいはしゃいで”では、まさしくそのタイトル通りの演奏を聴かせてくれた。
同じく、その高度な技術で、二人は、リゲティ・・・を完璧に演奏し、この楽曲を、時に超現実的に、時に至って素朴に表現してみせた。
ラヴェル「スペイン狂詩曲」4手版でのこのピアノデュオによる、息をのむほどの演奏は、魔法にかかったかのように聴衆をすっかり魅了した。見事に舞い踊る“マラゲーニャ”と“ハバネラ”からは、深い神秘と音の魔力が聴かれ、そこからは極めて繊細な「音の美食」が伴っていた。感性に満ちた祝祭は、煌くアラベスクとざわめく音の陶酔の中で、二人の卓越した技術が舞い踊り、情熱が怒涛のごとく溢れ出た“フェリア”で幕を閉じた。息をのむほどの華やかな祝祭の雰囲気、この音楽の感動をうまく言い表すことが出来ない。全ての動きが、あらゆる場面が、世界級の質の高さである。
二人がアンコールで演奏したドヴォルザーク・・・でも、この点に異論を抱くものなど誰一人いなかった。
2006年3月3日 Mannheimer Morgen紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「ディルスベルクの響き」
ディルスベルク・・・にて、ライン・ネッカー・クライス主催、白水芳枝と藤井隆史のリサイタルを催します。彼らの音楽は、叙情的で詩的な感性がぎっしりと詰め込まれています。
二人は既にヨーロッパ各地で拍手喝采を浴び、多くの賞を得ています。
2006年2月13日 Rhein-Neckar-Zeitung紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「空を舞う四手」
ヒルシュベルク文化振興財団の招待により客演した“ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝”は素晴らしい最高の演奏をして、市庁舎のビュルガーザールを魅了した。
白水芳枝と藤井隆史がまさに一体となり、二人の手が鍵盤の上を飛び交うだけで、会場は常に期待に満ちた傾聴で息もつけぬほどであった。二人の芸術家が、音楽をどれほど深く追求してきたか、幾度となく印象付けられる。・・・二人の芸術家は、全ての音符に生命を吹き込み、聴衆に生命の喜びを呼び起こした。楽譜の補助など全く必要とせず、記憶から流れ出る音楽のみによって、彼らはプログラム全てを演奏した。時には目を閉じ、身体全体で音楽のリズムと協奏した。
・・・また二人の奏でる音楽は、ピアノコンサートというものが決して「気難しい」だけでなく、充分に「愉快で退屈しない」ものになり得ることを証明した。“とびきり生き生きと(Äußerst
lebhaft)”というテーマに因んだそのコンサートが、まさにその通りになったことは何ら驚くべきことではない。静かなパッセージも何度も披露されたが、その夜を支配していたのは、スピード感あふれる激しい熱情であった。
・・・聴衆は、彼らのエネルギーに心を奪われ、演奏が終わるたびに、熱狂的に長く鳴り止むことのない拍手を贈った。
・・・白水芳枝と藤井隆史は、日本の作曲家の作品を二つ演奏して、聴衆を喜ばせた。
さらに彼らは、アンコールをもう一つ披露せざるを得なかった。なぜなら聴衆の誰もが、彼らの退出を許さなかったからだ。
2006年2月13日 Weinheimer Nachrichten紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
・・・まさに「貴重品」とでも言うべき真のピアノコンサートを、ヒルシュベルク文化振興財団は提供することが出来た。・・・普段なら決して体験することの出来ないコンサートを実現させたのだから。
・・・ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝は、十分に有望なデュオとして注目に値する。
「1台4手」のジャンルに属するドヴォルザークのスラヴ舞曲(op.72)の第1番から、コンサートは始められた。素晴らしく躍動的な幕開けは、期待の込もった緊張感を高め、同時に彼らの類稀なるピアニスティックな能力も鮮やかに証明した。
そしてリゲティの作品では・・・鼓動を打ち鳴らしながら疾駆するリズムを生み出す。
ほとんど重要視されることのない、レーガーのユーモアに満ちた側面が表現されている「6つのブルレスケ」
・・・このデュオは、レーガーが時折覗かせるそのグロテスクなユーモアと、ピアノに対する膨大な要求のバランスを、満ち溢れる芸術的センスで表現してみせた。
さらにこのデュオは、ここドイツではほとんど耳にすることのない二人の“異国人”を紹介することで、聴衆を彼らの故郷である日本へと誘った。・・・見事なまでの技巧を披露し、音響による表現が遠く東の音楽に刻印されていた。それは異国的ではあるが、独特の魅惑を感じさせるものであった。
彼らは、華麗な音の広がりと躍動性を求め、元は大規模なオーケストラの作品として作曲されたラヴェルのスペイン狂詩曲も演奏したが、このデュオが表現した1台4手版は、・・・音響的にもピアニスティックな効果としても非常に興味深いものであった。
オスティナートの四音モティーフが第1曲目を特徴づけ、第2曲目では彼らは軽やかに踊るような表現力を披露した。タンゴのリズムを鮮やかに表現した第3曲目、そして第4曲目は、スペインの踊りが表す情熱的な要素に満ち満ちていた。楽章の特色と、オリジナルとはまた違った解釈によって、彼らの表現は聴衆たちを完全に熱狂させた。
さらに“ボヘミアン”が終結部に控えていた。ドイツではほとんど知られていないモラヴィアの“テッカTetka”という踊りをもとにドヴォルザークが作曲した、スラヴ舞曲(op.72)の第7番へと導いたのである。この作品で、白水芳枝と藤井隆史は、彼らのコンサートを終えた。いつまでも鳴り止むことのない心からの拍手喝采を浴びながら、彼らはこの夜を記憶に刻み込んだことであろう。われわれは、彼らに再び出逢える日を強く望んでいる。いまや既に注目の的となったこの二人の若き芸術家に。
2006年1月号 音楽の友 誌 (藤井隆史について)
東京藝大及び大学院修了後、ドイツ国立マンハイム音大大学院で研鑽を積んだ藤井隆史のリサイタルは、ブラームス「創作主題による変奏曲」から始められた。まずこの楽曲の特異な性格を的確に捉えた主題と変奏曲全体の構成観は、作品を丹念に掘り下げた探究心と共感から生み出されたものであろう。古典的な様式感から逸脱することなく、主題の変化に伴う和声推移を端整にまた味わい深く織り成していく流れからは、柔和で温かみのある歌が溢れ出した。
それはシューベルト(リスト編)《春の想い》と《糸を紡ぐグレートヒェン》でも同様であったが、ベートーヴェン「ソナタ」op.110では、真っ向から対峙することによって真の巨大性を余すところなく彫琢したと言えるだろう。明確な輪郭を構築しながら外向的な要素と内面の精神性を見事に調和させ、ストレートな心情として収斂させた力量は並ではない。知的な感覚と恣意的な情感が座標軸の上で徒ならぬバランスを形成するとき、情景は清冽な美となって漂漾(ひょうよう)する。シューベルト「ソナタ第19番」も秀逸。
2006年1月号 音楽現代 誌 (藤井隆史について)
冒頭ブラームスの「創作主題による変奏曲」から藤井は自身の性向を明らかにする。つまり鋭さや野卑さとは無縁の、柔らかくふちどった音による旋律の扱いである。それがこの曲での文意と呼応しているところが興味深い。デュナーミクを限定した弱音主体のスタイルは、シューベルト=リスト編の「春の想い」と「糸を紡ぐグレートヒェン」においてもたゆたうように歌う。更にその方向性は、最も手馴れた印象の前半最後のベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番にも引き継がれる。楽曲の持つ歌謡性を浮き彫りにし、いわゆる「嘆きの歌」もたおやかさを主眼として扱い、往々にして見られる過度の感傷に陥ることがない。また第4楽章はもとより厳格なフーガではないが、やはりその流動性を際立たせた。
後半シューベルトのピアノ・ソナタ第19番でも平安な音調が極力激しい情動表現を退ける。しかしその結果築かれたこの幸福な時間を体感した聴衆は、振幅の大きな感情をあえてここで求める必要もないと思ったことだろう。
2005年12月28日 Miami Herald紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
今回、最優秀新曲演奏者賞を獲得した藤井隆史と白水芳枝は、この、クラシックとジャズをミックスした最高のオリジナル曲を絶妙に弾きあげた。彼らのハイボルテージな演奏は、ファンキーな魂とピアノの技が存分に織り込まれており、それはその曲の情熱にまさに匹敵するものである。
2005年11月21日 Badische Neueste Nachrichten紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「88の鍵盤が繰り広げるオーケストラ」
「ムジーク イム ラートハウス(市庁舎での音楽)」と名付けられたコンサートシリーズでのオープニングコンサートに
ふさわしい幕開けを飾ったのは、ピアノデュオ藤井隆史&白水芳枝の演奏による、交響曲の性格を持つ4手連弾のソナタ
であり、また“4手連弾のための”オーケストラ作品であった。
白水芳枝と、パートナーである藤井隆史は、極めて繊細なモーツァルトのソナタを奏で始めた。彼女がプリモパートを
引き受け、彼女の指がどれほど正確に鍵盤を捉えていたかを目にすることができた者は、同時に、彼女が繰りなす極め
て異なるタッチを楽しむことができた。彼女はまるで、鍵盤に「ひざまずく」かのようであった。
アンダンテ(2楽章)では、・・・とりわけ模倣的なパッセージにおいて、その素晴らしく呼吸の合った演奏が聴かれた。
ここでは藤井隆史が、・・・彼のパートナーにぴったりと息を合わせた。
レーガーの演奏の際に、プリモとセカンドの奏者を交代したことは、大胆で奇抜な奏法が必要とされるこの曲において、
より大きな効果をあげた。ここでは、このデュオは存分に自由を楽しみ、新鮮さと怪奇さを巧みに操りながら、ルバート
もふんだんに使用した。その明確な、新鮮さと怪奇さの対比が、「愛しのアウグスティン」のパラフレーズを茶目っ気
たっぷりに彩った。
・・・ラヴェルの・・・「スペイン狂詩曲」のオーケストラバージョン・・・ほど、88の鍵盤は、色彩が豊富ではない。
しかし彼ら二人の演奏は、オーケストラの奏でる色彩に到達した素晴らしいものであった。静かに響き渡るPrelude(第1曲目)
のオスティナートから、ダイナミックで最も盛り上がりをみせる多彩で華やかなFeria(第4曲目)のフィナーレに至るまで、
白水芳枝&藤井隆史はビュルガーザールを埋め尽くした、満員の聴衆を魅了した。
2005年10月5日 Badische Neueste Nachrichten紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
・・・受賞者コンサートは、日本からのピアノデュオ、白水芳枝と藤井隆史の演奏で始まり、このデュオの演奏によって締めくくられた。
注目すべきことは、暗譜にもかかわらず、彼らの演奏が寸分たがわず精密で正確なことである。
彼らのプログラムはシューベルトで幕を開けた・・・このデュオは、その主題で聴衆を惹きつけ、劇的な高揚と愛らしい側面を活き活きと浮かび上がらせ、この印象深い作品に魂を吹き込んだ。
このコンサートは、繊細かつしなやかで心地良い「愛の挨拶」と続いて、最後にドヴォルザークの熱情的なスラヴ舞曲で幕を下ろした。
2005年8月号 音楽の友 誌 (白水芳枝について)
白水芳枝は・・・着々と実績を積んでいる若手の注目株だ。
冒頭はモーツァルトが晩年に書いた《デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲》。自由奔放ともいえるピアノ書法を 端麗なタッチで描き出す小気味のよい表現だ。颯爽としたモーツァルトながら、よく弾きこまれていて解釈は深い。続くブラームス「4つの小品」。ここでの解釈もまた一曲一曲にこめられた叙情性や情感がよく咀嚼され、ブラームス最晩年の音楽の内面的な“深み”とピアニズムの“醍醐味”が、ヒシヒシと伝わってくる。
と、ここでメシアン。前半のしめくくりに〈火の島〉をもってきた。これが凄まじい出来!メシアンの思想的、素材的エッセンスが詰まった代表作だが、重厚な和音を豊麗に鳴らし、体位旋律や“鳥の歌”も実に巧妙にさばききる。聴きものはU。動きの激しい音型の“渦”の効果を十全に考慮した強靭なタッチと、巧妙なペダリングが素晴らしい。ベーゼンドルファーで聴くメシアンは予想を超えた“収穫”があった。
後半はショパンの「24の前奏曲」。ショパン演奏に不可欠なテンポ・ルバートや音色、叙情的な歌いまわし、そしてパッションも過不足ない。一曲一曲それぞれの特長をよくとらえ、完璧に弾きこなす完成度の高い演奏である。今回は“薬味の効いた”プログラム内容と相まって、彼女の持つ豊かな資質がダイレクトに伝わる演奏会だった。今後が楽しみなピアニストである。
2005年8月号 音楽現代 誌 (白水芳枝について)
・・・この日の主眼は小曲の性格表出に置かれているのかとも見紛うが、地均しを想起させる、各曲の全曲への溶解が志向された。
モーツァルト「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」は、・・・一糸乱れぬ粒立ちの音群が現実味・真実味のある音楽を形作った。
続くブラームス「4つの小品」は既視感に依存しない、改めて楽譜を見つめなおした取り組みを窺わせた・・・。
後半ショパンの「前奏曲集」は整備された技巧が生かされ、曲間の間にも配慮が見られた。
特筆すべきは、前半最後のメシアンの「火の島T・U」。変奏曲の因子を含有した楽曲の意図を明確に打ち出して見事。数学に於ける「置換」の音化という試みも内包される、このような音楽以外の理論に立脚した方向への取り組みをもっと聴きたいと思う。
2005年6月1日 Rheinpfalz紙 (白水芳枝について)
・・・彼女のリサイタルは、モーツァルトのデュポールのための変奏曲で幕を開けた。瑞々しい活力が脈を打ち、軽やかさ、そして完璧さが生み出される。愉快になるほどの快活さがそれに同調した。魂の吹き込まれた
その洗練された彼女のタッチは、演奏に感受性と奥深さを感じさせる。
白水芳枝は、才能豊かな詩人であるだけではない。彼女には、ブラームスの4つのピアノ曲op.119を、楽譜に忠実に演奏することのできるピアニストとしての力量がある。その演奏は、鮮やかな音色に満ち溢れ、晩年に作られたこの曲が持つ超越的な感受性は、驚くほどに明瞭な、しかしそれでいて浮世離れした世界の中に表現された。その静寂がこれほど素晴らしく表現されたことは、いまだかつてあっただろうか。
ショパンの24の前奏曲は、決して即興曲として作られた練習曲などではない。比類なき奥深さを秘めた魂の音楽である。まさにこのことを彼女は表現してみせた。・・・この若きピアニストは、卓越した造形芸術の才能で、まさにその魂の音色を奏でたのである。彼女は、その壮大なツィクルスの彼方にアーチを描き、夢想的な悲哀と魅惑的な情熱から生まれる、感性の宇宙を築き上げた。光と影、長調と短調、そうした各曲独特の異なる性格には、具象性と表現力を要する。
豊かなオクターブの低音、きらめく高音部、激しいパッセージの流れ。このピアニストは、淀みのない
そして非の打ちどころない奇跡的な技術で、その全てを調和させた。
2005年3月1日 広報やちよ 誌 (藤井隆史について)
「八千代から世界へ」ピアニスト・藤井隆史さん
東京藝術大学大学院卒業後、ドイツに渡ってからもその才能を認められ、・・・アジア、ヨーロッパの各地に招かれ幅広く活躍・・・。
藤井さんは「・・・文字通り八千代はふるさとです。来年には八千代でコンサートを予定しています。ぜひ聴いていただきたい」と語っています。
2005年2月16日 Rheinpfalz紙(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「花のように繊細な詩」
藤井隆史は、思案や苦悩といった情念、激情から開放され、音色に一点の曇りもなく、非常に明るく、円熟した音楽を披露した。・・・超越的な響きを放ち、複雑なフーガの構造をもより一層明確に表現した。
白水芳枝は、華やかさだけでなく、詩心を存分に表現する才能に恵まれた芸術家である。響きにおいての間や浮遊感を深く音楽に吹き込み、感情のゆれを自由に表し、繊細なタッチによって響きに上品で優雅な装飾をもたらした。
4手連弾ではこのデュオはまるで一人の人間が弾いているかのように音楽の波がぴたりと合い、聴衆を喜ばせた。完璧なまでに音楽が溶け合い、色調やアーティキュレーション、優雅さ、繊細さなどの感情の伝達まで、見事に調和が取れていた。このデュオの演奏は、花のように繊細な詩のようであった。・・響きと動乱の戯れのような才気の中に、まるで“真夏の世の夢”で悪事をはたらくパック−小さな妖精も垣間見た。白水の類いまれなる情緒的感性と藤井の天分としか言いようのない完璧さによる
この二人の才能に、聴衆は納得させられた。
2005年2月10日 Kulturinformationszentrum des Deutschen Kulturrates
und der ConBrio verlagsgesellschaft誌
2005年1月31日 Deutsch-Japanische Gesellschaft Rhein-Neckar e.V誌
2005年1月27日 Mannheimer Morgen紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
「ルートヴィヒスハーフェン:クラヴィーアマティネ
ヴィルヘルム・ハック美術館」
2月13日、同美術館にて開催される日本人ピアニスト白水芳枝&藤井隆史によるクラヴィーアマティネには、
今から大きな期待が寄せられる。この二人はすでに多数のコンクールに入賞し、マンハイム音楽大学・ソリストコースにおいて
ロベルト・ベンツ教授の下で研鑽を積み、同課程を修了。現在はピアノデュオ科にてパウル・ダン教授に師事。
2005年1月19日 Rhein-Neckar-Zeitung紙
2005年1月21日 Rheinpfalz紙
(ピアノデュオ 藤井隆史&白水芳枝 について)
白水芳枝と藤井隆史によって結成されているこの素晴らしいピアノデュオは、イタリアでの国際ピアノコンクールで、
ソロとしてのみならずピアノデュオとしても入賞を果たし、既に広く認知されている。この日本人デュオは、
驚くほど統一された音色感と雰囲気、魅惑的に漂う詩情感と限りない繊細さを、舞台上で存分に示した。
2004年6月22日 Rhein-Neckar Zeitung紙 (白水芳枝
について)
多くの受賞歴を持ち、オーケストラとの共演も多い日本人ピアニスト 白水芳枝は、是非聴いてほしい傑出した音楽家である。
彼女のショパンのピアノ協奏曲第2番の演奏は、どの世界的ピアニストをもはるかに凌駕する、素晴らしいものであった。
この素晴らしいピアニストは、表現豊かな詩情と歌心に溢れ、愛情のこもった繊細さも見事なまでに表現していた。
彼女の細やかなニュアンスや詩情に満たされた表現、厳選された極上の音、魂を与えられた音楽には、
恍惚なまでに幸福な気持ちを満たすのに充分であった。その魅惑的な美しい演奏からは、響きの無上の楽しみと同じように、
輝かしく真珠のようなパッセージをも聴くことができた。
2004年6月14日 Badisches Tagblatt紙 (藤井隆史
について)
この、ぞくぞくするような興奮を伴った協奏曲の夕べのハイライトは、ピアノ協奏曲であった。
彼の出身地である日本やヨーロッパで、既に多くの 名のあるコンクールで入賞を果たしているソリスト藤井隆史の、
完璧な素晴らしいテクニックを持った演奏に、聴衆は息を呑んだ。
シューマンによる このピアノ協奏曲は、オーケストラとソリストとの間の 絶え間ない音楽の受け渡しが非常に効果的であり、
・・・藤井隆史による素晴らしく卓抜なソロカデンツの後の、上品で優美な2楽章のインテルメッツォ、
そしてアレグロ・ヴィヴァーチェの最終楽章にまで至る演奏は、全く緊張している印象を与えず、非常に軽やかで淀みない
音楽によって、聴衆を魅了した。
2003年1月30日 Mannheimer Morgen紙 (藤井隆史、白水芳枝
について)
藤井隆史は、極めて慎重に、入念な水彩画のような音を響かせた。白水芳枝は、とても生き生きと活気に満ちた演奏をし、
それはまるでローゼンガルテン(音楽ホール)ではなく一面の花畑の中にいるかのようであった。
2002年10月29日 Heilingland紙 (白水芳枝
について)
オストフリージッシャー・ピアノ賞は、ドイツ・マンハイム在住の白水芳枝に贈られた。この若いピアノ演奏家は、その才能を聴衆に存分に披露した。
2001年11月5日 Mannheimer Morgen紙 (白水芳枝
について)
・・・最後に、1年前に行われた 第1回リヒャルト・ラウグス ベートーヴェンコンクールの入賞者である、
才能あふれる白水芳枝が演奏した。彼女はモーツァルトのピアノ協奏曲を、以前ベートーヴェンのソナタを弾いた時と同じように
素晴らしく弾きこなした。
↑top
|